観光 揖夜神社、黄泉比良坂
2018-06-18

 「すぐそこにスクリューが見えるでしょう」と彼は指さす。私たちは、建物のガラス越しに神事(「一ツ石神幸祭」)で使われるボートをのぞき込んで見ていた。その横には舟を浜まで運ぶ台車が見える。やはり案内を頼んで良かったのだろうと思った。
 6月の初め、山陰日本アイルランド協会の会合に出席した翌日、私は揖夜神社、黄泉比良坂を観光する計画でいたので、事前に観光協会にお願いしておいた。
 その朝は予定よりかなり早く神社に着いたので、まだ人影もまばらだが、協会の人からもらったパンフレットを片手に読みながら、時々参拝される人々や周辺の様子などを眺めていた。やがて現れたガイドさんと社殿の前に進んで、由来、鏡、建築の構造などを教わった。彼の説明や、灯篭、狛犬、荒神さん、建物、そして境内全体が醸し出す雰囲気になんともいえない神秘さを感じていた。「黄泉がえり神話の聖地」といわれる。

 TVテキスト「100分de名著 古事記」(三浦祐之著)を買ったのは5年前のことだが、オンデマンドで今でも視聴できるのはありがたい。2012年古事記編纂1300年に因み「神話博しまね」、翌年出雲大社で平成の大遷宮があった。学生時代に文庫本、その後、阿刀田高著なども見つけると少し頁をめくってみたりした。ハーンは、チェンバレン訳を読んだそうだが、アッシリアのイシュタルの伝説も紹介していて面白い。

 黄泉比良坂は、揖夜神社からとても近くにあった。地元の人たちは随分この地の保存活動と世話を続けてこられたことを聞いた。旅行を無事終えて帰宅すると、2010年の映画のことを坂の途中で聞いたのを思い出して観ることができた。

The myth in “Kojiki” is said to tell the famous drama of Izanagi and Izanami. Izanagi so much wanted to see his dearest wife, Izanami even after her death that he went through the place to the land of the dead. This is the place called “Yomotsu Hirasaka”. Today Izanami is worshipped in “Iya Shrine” and serves as the guardian deity of all women. At “Saka” we see people write and post “Letters to Heaven,” letters to their beloved in the heaven through the mailbox placed there.

戻る