「ある保守主義者」を読む 外国語と西欧科学についての日本の教育方針
2019-05-14

「幕府は、全国の藩校・私塾に、洋学を学ぶべきこと、英語の習得は、一般国民教育の重要課程たるべきこと、また国民教育そのものも、西洋流に改革せらるべき旨を発令した。幕府はまた、日本の将来は、外国語と西欧科学研究錬磨によるところが多いことを宣言した。」*
これは、小泉八雲が「ある保守主義者」(‘A Conservative’, 1895)の第三章で述べたもの。西欧などがあちこちからこの国に入り込んできた当時のサムライの生徒たちは、どんな相手―西洋人―であれ、「師の影をふまず」という中国の経書にある礼節の教えに従って勤勉に学んだ。そこで、平安時代の文章博士の都良香、菅原道真、そして鬼も登場するという漢詩に関する説話を八雲は引用している。この時代によく鬼が登場するが、何者のことだったのか怪奇は八雲好みであろうか。

*(和訳:平井呈一)(英文) ’’The government had even commanded that Western knowledge was to be taught in all schools; that the study of English was to be made an important branch of public education; and that public education itself was to be modeled upon Occidental lines.”

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